以下の項目に該当する方は胃カメラ検査受診を推奨します
- 胸焼け(胸やけ)、胃もたれがする
- のどに詰まる感じがある
- 食べ物を飲み込む際に違和感を感じる
- ゲップがよく出るようになった
- 食欲が出ない
- 吐き気がする
- 上腹部(みぞおち付近)に痛みを感じるようになった
- ピロリ菌に感染していると指摘された事がある
- 黒い便(タール便)が出る
- 胃潰瘍や十二指腸潰瘍を発症した事がある
- 辛いお腹の症状で早く検査をしたい方
胃カメラ(上部消化管内視鏡)検査
食道、胃、十二指腸やのどの粘膜を直接観察できる検査です。微細な病変を発見することができますし、疑わしい組織を採取して生検ができるため、幅広い疾患の確定診断に役立ちます。また、胃がんの早期発見に有効な唯一の検査です。
当院では、極細の高性能内視鏡スコープ導入しているため、口から挿入する経口検査、鼻から挿入する経鼻検査から患者様にお選びいただいて検査しています。
なお、当院では2万例以上の内視鏡検査・治療を行ってきた院長が検査を行っています。また、鎮静剤を使用した検査も可能です。
経口内視鏡
カメラのついた内視鏡スコープを口から挿入します。舌の根元にスコープが触れるため、嘔吐反射を起こしやすいです。重度の鼻炎がある方、鼻出血を起こしやすい方など、鼻腔に問題がある場合におすすめしております。
経鼻内視鏡
鼻からカメラのついた極細の内視鏡スコープを挿入します舌の根元のスコープが直接触れることがないため、嘔吐反射を起こしにくくなっています。局所麻酔だけでも楽に検査を受けていただけるため、検査中に医師と話すこともできます。すぐにお仕事に戻りたいなど多忙な方にもおすすめできます。
当院の胃カメラの特徴
特徴1.経鼻内視鏡、経口内視鏡を選択可能
当院の胃カメラ(内視鏡)検査では、患者様に鼻からの経鼻検査と、口からの経口検査からご希望の検査をお選びいただいています。適切な処置を行うことで苦痛や不快感のない検査を実施できます。経鼻検査はオエッとする嘔吐反射を起こしにくく、経口検査はより詳細な検査が可能といった特徴がそれぞれありますし、鎮静の有無など院内滞在時間もかなり変わってきます。くわしくご説明してお選びいただいていますので、なんでもお気軽にご質問ください。
特徴2.高度で精緻な検査が可能な内視鏡システム
当院では、先進の画像処理技術を結集した富士フイルム社製のフルデジタル電子内視鏡システム『Advancia HD』を導入しています。高画質、通常画像から分光画像をリアルタイムに生成する分光画像処理機能「FICE」、通常画像とFICE画像を同時に画面表示できる「デュアルモード機能」を備え、組織の構造や微妙な色合いの変化などを強調する画像処理機能がさらに強化されています。内視鏡検査・治療経験豊富な高度な技術を十分に生かせる内視鏡システムの導入により、高度で精緻な検査が可能になっています。
分光画像処理機能「FICE」搭載
通常光で得た画像に特定波長から得られる分光画像をつくる分光画像処理を行って、色情報の強調や抑制をすることで、粘膜表層の変化や微小血管の視認性を向上させる機能です。
デュアルモード機能
通常画像とFICE画像を同時に画面表示するデュアルモードによって瞬時に見比べることができるため、小さな病変部の早期発見に役立ちます。また、正常な部分と病変との境界線を正確に把握するためにも有効です。
高度な画像処理機能
色彩強調によって全体の彩度を落とさずに画像を強調できますし、構造強調によって集合細静脈(RAC)などの高精細な画像を得られます。またブレが少なく明るい画像を得るために、シャッタースピードも明るさに応じて自動設定されます。
特徴3.条件が合えば初診当日の胃カメラ検査可能
最後に食事された時間や検査枠の空きなどの条件が整った場合、初診当日の胃カメラ検査が可能です。できるだけ早い検査をご希望の場合には、お気軽にお問い合わせください。
特徴4.土曜日の胃カメラ検査も可能
当院では、土曜日にも胃カメラ検査を受けていただけるようにしています。早期発見できれば、お仕事に影響させずに完治可能になる可能性が高いため、お忙しい方には特に胃カメラ検査が有効です。平日にはなかなか受診できない場合にもご相談ください。
特徴5.経験豊富な消化器内視鏡専門医が胃カメラ検査を担査
胃カメラ検査では粘膜の微細な変化も詳細に観察が可能です。ただ、胃カメラ検査時に状態を正確に見極めて診断し、胃がんの早期発見に繋げるためには検査を担当する医師の症例経験が不可欠です。当院では、数多くの内視鏡検査と治療を行ってきた院長が、すべての胃カメラ検査を1件1件丁寧に行っています。
特徴6.徹底した感染対策を実施
胃カメラ検査時に使用している処置具は全て、消化器内視鏡学会で定められているガイドラインに則り、消毒衛生管理を徹底しております。ご安心して胃カメラ検査をご受診して頂ける環境を整えております。
胃カメラ検査の流れ
1前日
夕食は21時までにすませます。食事内容は、消化の良いものが適しています。また、飲酒は禁止です。水や薄いお茶など透明で糖分のない水分は制限されませんので、適切な水分補給を行ってください。
2当日朝
水分補給は引き続き可能です。朝食は食べずにご来院ください。
普段お薬を飲んでいる場合には、検査後または検査3時間前までにコップ1杯の水で内服します。ただし、糖尿病で内服薬やインスリンを投与されている場合には、低血糖を起こす可能性があるため朝は休薬してください。こうしたご注意は検査ご予約の際にくわしくご説明していますので、その指示に従ってください。
3ご来院
区胃がん健診など事前に診察を受けていない方は20分前にご来院ください。
4問診と準備
検査についてお伝えし、経鼻か経口かを選択していただきます。
胃の泡を消すお薬を服用していただき、鼻やのどの麻酔を行います。
なお、鎮静剤を使用する検査を行った場合、ご帰宅時に車やバイク、自転車の運転は禁止されます。ご来院時から公共交通機関を利用されるか、ご家族などの送迎でいらしてください。
5検査
必要がある場合には、ピロリ菌感染検査を行います。
6検査後
検査した医師が結果をくわしくご説明します。
鎮静剤を使用した検査では、1時間程度お休みいただいてから検査結果をご説明しています。
組織を採取した場合の生検は結果が出るまでに10日間程度かかりますので、再診していただいて結果をお伝えしています。
当日の飲食は検査後約1時間後から可能になりますが、最初は少量の水をゆっくり飲んでむせるなどがないか確認してください。少量のお水が問題なければ普通にお水を飲んでください。飲水が問題なければお食事をしてください。なお、当日は激しい運動を避けてください。
胃カメラ検査の費用
1割負担 | 3割負担 | |
---|---|---|
胃カメラ検査のみ | 約2,000円 | 約5,000円 |
胃カメラ+病理組織検査 | 約3,000~4,000円 | 約8,000~12,000円 |
※検査費用は概算です。内視鏡検査時に生検だけでなく他の検査を行うこともあります。
※事前検査分(血液検査)は含まれておりません。